
高齢化社会の真っただ中にある日本の住宅で一番問題なのは、「住む人に優しくない」ということです。近年の住宅はバリアフリーがあたりまえですが、少し前の住宅ではバリアフリーには程遠く、安全性も追いついていないのが現状です。特に浴室は危険がいっぱい。誰もが安全にゆったりと楽しめるバスタイムにするためにはどうすればいいのでしょうか。
危険を回避するには


手すりの設置
転びそうになった時に何かにつかまることができれば、転倒を防げるかもしれません。また、万が一転んでも大きなけがになりにくいものです。その「何かつかまるもの」としては、手すりが有効です。浴室の出入り口や洗い場、浴槽の壁などにあると安全に移動ができます。 ◎滑りにくい床 タイル張りの床はとても滑りやすい上になかなか乾きにくく、ぬめりが発生することで危険が伴います。そんな床を滑りにくく、乾きやすい床材に替えることで転倒防止につながります。

滑りにくい床
タイル張りの床はとても滑りやすい上になかなか乾きにくく、ぬめりが発生することで危険が伴います。そんな床を滑りにくく、乾きやすい床材に替えることで転倒防止につながります。


浴槽の高さの変更
意外と多いのが、浴槽をまたぐ際に足が引っ掛かってしまい転倒するケースです。最近のお風呂は浴槽が低いものが多いのですが、旧式の浴槽はかなり足を上げなければまたげません。浴槽を替えることで転倒の危険性が低くなります。


福祉的な考慮
介護や介助が必要な方にとって、お風呂は危険が潜んでいる場所です。介助者が安心して入浴できるようにしたいというご要望も、お風呂をリフォームされる大きな理由のひとつです。